食べ物を使ったイディオムPart2

食べ物を使った英語表現というのは非常にたくさんありますが、今回の記事ではその中でも日常会話でよく登場するものを選りすぐってみました。ぜひマスターして会話に取り入れてみてください。
では早速みていきましょう。

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Cool as a cucumber

「冷静沈着な」「落ち着いている」の意味。
cucumber とはキュウリでのこと。なぜキュウリが冷静沈着の代名詞のように言われるのかは不明ですが、ストレスのかかる大変な状況でも落ち着いている様子は「キュウリのようにクール」で表せます。

Maria stayed cool as a cucumber during the heated argument.
マリアは白熱した議論の最中も冷静を保った。

bread and butter

「生計を支える仕事」「主な収入源」の意味。
西洋におけるbread(パン)とbutter(バター)というのは、日本人にとってのお米のような存在で、生きていく上で欠かせない食べ物ですよね。このことから bread and butter と言うと比喩的に自分の支えになっている収入源の意味になります。

This job is my bread and butter. I can’t lose it.
この仕事は僕の生活がかかってるんだ。絶対に失えないよ。

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Butterfingers

「物をよく落っことす人」の意味。スラング寄りの表現です。
butter(バター)がついたfingers(指)はよく滑るので物を落としやすいことが由来です。

Tom is a butterfingers.
トムは物をよく落っことす。

上の場合は butterfingers を人自身として表してますが、butterfingers を5本の指と捉えて使うことも可能です。先ほどの「物をよく落とす人」の意味だと 冠詞 a がつきましたが、5本指と捉えると冠詞が不要になる点にも注意してください。

Sarah has butterfingers.
サラは物をよく落っことす。

また、ふざけた感じの呼び掛けとして使う時もあります。

Slow down, butterfingers
落ち着いてゆっくりね。バターフィンガーちゃん

Cry over spilt milk

*spiltはアメリカでよく使われるスペル、spilledはイギリスでよく使われるスペルです

「起きてしまったことを嘆く」の意味。
牛乳(milk)がこぼれた(spilt)ことを泣いても元には戻らないですよね。日本語の「覆水盆に返らず(=こぼれた水はお盆に戻らない)」という表現に非常に似ていますね。

There is no point crying over spilt milk.
起きてしまった事を嘆いてもしょうがない

Spill the beans

「秘密をうっかり明らかにする」の意味。
beans(豆)をspill(こぼす)事を秘密をうっかり明らかにすることにかけたおしゃれ(?)な比喩表現です。例えば、みんなでサプライズパーティーを企画していたのに、トムが手帳を開きっぱなしで机の上に置いていたために当人に気づかれてしまった場合は Tom spilt the beans. となります。

Who spilt the beans about the surprise party tomorrow.
誰が明日のパーティーのことバラしたの?

ちなみに spill という単語自体に「漏らす」という意味があるので、無理に beans を使わなくても、spill the secret で同じ意味になります。

the icing on the cake

「良いことに良いことが重なること」の意味。
icingというのはケーキのアイシング(砂糖の衣)のことです。ケーキは甘くて美味しいですが、アイシングがあるとさらに甘くて美味しいですよね。このことから何か良いことが起こった際に、さらにいいことが重なって起きた場合に the icing on the cake と表現します。

I was happy to pass the exam, and getting full marks was just the icing on the cake.
試験に合格しただけでもハッピーだけど、満点をとったことはさらに喜ばしいね。

非常に似た表現に the cherry on top という表現もあります。これもケーキからきている表現ですが、ケーキの上にチェリーが乗っていると嬉しいですよね。このため the icing on the cake の言い換えとして使えます。

walk on eggshells

「非常に慎重になる」の意味。
eggshells というのは卵の殻のこと。卵の殻は薄いので、その上を歩くときは慎重に歩かないと割れてしまいますよね。このことから、卵の上を歩くかのように言動や行動に気をつけることの比喩としてよく使われます。

Tom felt like he had to walk on eggshells so that he wouldn’t hurt Sarah’s feelings.
トムはサラの気持ちを傷つけないよう、あたかも卵の上を歩くように慎重にならなければならなかった。

いかがでしたでしょうか?どれも非常によく使われる表現なのでしっかり覚えて使ってみてください。なお、以前紹介したPart1の記事も好評でしたので、ぜひそちらの方もチェックしてみてくださいね。


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