日本語で手のひらサイズのものをハンディサイズなんて呼んだりしますよね。hand+y なので日本語でそう解釈されてしまった理由はなんとなくわかるのですが、実はこれは和製英語。英語の handy には「手のひらサイズ」の意味はありません。今回は知らないと損をする英語の handy の使い方を詳しく解説します。
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「すぐ手の届く範囲にある」
英語で handy は「手のひらサイズ」の意味では使われませんが、「すぐ手の届く範囲にある」の意味では使われます。
先日オーストラリアンオープンという有名なテニスの試合を見に行ったのですが、会場に入る前の行列付近で係員の人が次のように言っていました。
Please keep your ticket handy.
チケットを用意しておいてね
いざチケットを見せる時になってモタモタされると行列がなかなかハケないので、チケットをあらかじめすぐ出せるようにしておいてねという意味で言ってるわけですね。
「便利な」「役立つ」
また、「便利な」「役に立つ」という意味でも使われます。おそらく、ネイティブが日常会話で使う意味としてはこれらの意味が一番多いはず。
I have a handy duster to clean a PC.
パソコン掃除に便利なホコリたたきを持ってるよ。
また、会話中に「xxx が役立つ」の文章で定番フレーズが ” xxx comes in handy” という表現です。
Don’t throw the box away. It might come in handy.
その箱は捨てちゃダメ。役に立つかもしれないし。
handyは物だけでなくスキルや知識を主語にしてもよく使われます。
My design skill came in handy when decorating my new office.
新しいオフィスのインテリアを選ぶ時、デザインのスキルが役立ちました。
さらにhandyは人についても使うことができます。
Tom was handy when setting up my new laptop.
新しいパソコンをセットアップする時に、トムはすごく役立ってくれました。
また、この文章のトムのように役に立つ人というのは、何かの扱いが上手いからですよね。このように handy は「〜の扱いが上手」という意味でも使われます。
「〜の扱いが上手」
be handy with 〜 で「〜の扱いが上手」の意味になります。
He is handy with printers.
彼はプリンターの扱いが上手だ。
なお、handyman、handyperson、handyworkerという言葉もありますが、これらは家周りのものの修理やメンテナンスする人の職業をいいます。家周りのことに詳しくて工具などの扱いが上手なところから来ている言葉ですね。
いかがでしたか?日本語では「手に収まるコンパクトサイズの」の意味になってしまっているハンディという単語ですが、英語の handy は少し違いますよね。この記事が参考になったら幸いです。
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