食べ物を使ったイディオムPart4

食べ物が含まれたイディオムは面白いので覚えやすいですよね。好評の食べ物イディオムシリーズも今回でPart4になりました。スピーキングではいつも同じような表現を使いがちですが、時々こういったイディオムを織り交ぜると小慣れた表現ができるのでオススメです。

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have a bun in the oven

「妊娠している」の意味。
bun というのは小型のパンのこと。日本でもちょっと小洒落たハンバーガー屋さんに行くとパンのことをバンと呼んでたりしますよね。oven は文字通りオーブンのことなので、直訳だと「オーブンにパンがある」です。
キッチンではパンを焼いている状況になりますが、日常会話では赤ちゃんがお腹の中にあるの比喩表現で使われます。とてもかわいい表現ですよね。

Wait a second! Do you have a bun in the oven? Since when??
ちょっと待って!あなたお腹に赤ちゃんがいるの?いつからよ??

the big cheese

直訳だと「大きなチーズ」ですが、なぜか「偉い人」「一番上の上司」の意味で使われます。
由来を調べたところ、昔は大きなチーズが買える人は裕福な人しかいなかったからだとする説や、インドの単語が間違って英語で使われるようになったとする説など、色々な説あって正確なところは不明なようです。とにかく、よく使われる表現なので the big cheese といえば重要な人物を指すということを覚えておきましょう。

Everybody knows that Tom is the big cheese in the office.
トムがオフィスで1番のボスだということはみんな知ってます。

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lemon

機械が「低性能なもの」「不良品」の意味。
車関連の文脈でよく使われ、不良品の車を買ってしまった時に消費者を守る法律のことを Lemon lawと呼んだりします。1982年のトヨタの昔のコマーシャルでも使われていた模様です。最近はあまり使われなくなってきている少し古い表現なのですが、いまだに耳にすることもあります。先日、不良品のスマホを購入してしまった友人がその携帯のことを lemon と表現していました。

You won’t get a lemon from that car dealer.
あのカーディーラーなら低性能なものを買うハメになったりはしないよ。

1982 Car Commercial Toyota Of Orange

bad apple

直訳だと「悪いリンゴ」の意味ですが、「不良、悪いやつ」の意味になります。由来は次のことわざにあるようです。

One bad apple spoils the barrel.
一つの悪いリンゴが樽ごと悪くする

腐ったリンゴはまわりのリンゴも腐らせますよね。これが不良が周囲に悪い影響を与えるのに似ているわけです。金八先生では「腐ったみかん」って言ってましたが(古…)、英語ではリンゴで喩えるのが面白いですよね。日常会話では、次のように使われます。

Don’t hang out with that guy. I heard that he got arrested again. He is a bad apple.
あの男とつるむのやめなさい。また逮捕されたって聞いたよ。悪いやつだ。

ちなみに bad egg という表現もあり、bad apple と同じ意味で使えます。

the apple doesn’t fall far from the tree

直訳だと「リンゴは木から遠くには落ちない」ですが、「親と子は似る」の意味の慣用句で、日本語の「蛙の子は蛙」にあたる表現です。
容姿が似ていることを指すのに使うこともありますが、その人の性格、性質などを指して使うこともできます。

I heard that Tom’s father is a professional chef. No wonder why he is such a good cook himself. The apple didn’t fall far from the tree there.
トムのお父さんはプロのシェフらしいよ。どうりでトムは料理上手なはずだよね。親と子は似るってやつだね。

the apple of one’s eye

「誰かの目のリンゴ」と言うと、「その人にとって愛おしい存在」の意味になります。
古くは人間の黒目の部分がリンゴの形をしていると信じられており、appleと呼ばれていたことに語源があるようですが、時代の変遷ととともに黒目にいつも映る愛しい存在のことを指すようになったようです。

I love my daughter so much. She is the apple of my eye.
娘を本当に愛してます。目に入れても痛くない存在です。

a hard nut to crack

「割るのが難しいナッツ」が直訳ですが、解決が難しい「難問」の意味で比喩的に使われます。
比較的イメージしやすい表現ですよね。

The second question of the exam was a hard nut to crack.
テストの2つめの問題は難問だった。

いかがでしたか?今回の記事が気に入った方は、食べ物のイディオムシリーズもぜひチェックしてみてくださいね。

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