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イントネーションを意識しよう
先日、オーストラリア人の友人がこの話をしていて面白かったので紹介しますね。次の例文を見てください。
I never said he stole my money.
そのまま訳すと「私は彼が私のお金を盗んだとは言ってない」となりますが、
実は強く発音される単語が変わると違う意味になることを意識したことはありますか?7つの単語で構成されているこの文章、7通りの意味になる可能性があります。
I never said he stole my money
Iを強く発音した場合
I never said he stole my money.
「私は言ってないよ」の意味になります。
この文章の意味としては「誰か別の人が言ったんでしょー?言ったのは自分じゃないよ。」という場面で使われますね。
never を強く発音した場合
I never said he stole my money.
「そんなこと言ってないよ」の意味になります。
この場合、「なんでそんな噂が出回ってるの!?」と言うそのアイデアそのものものを否定している場面で使われます。
saidを強く発音した場合
I never said he stole my money.
「口に出して言ってはないよ」の意味になります。
この場合は、「彼が部屋に一人の時に私のお金がなくなったんだよねー」のような、ほのめかしはしたかもしれないけど、直接言ってはないよのニュアンスになります。
heを強く発音した場合
I never said he stole my money.
「彼がやったとは言ってないよ」の意味になります。
この場合、「お金が盗まれたとは言ったけど、彼が犯人だとは言ってないよ」の意味になります。
stoleを強く発音した場合
I never said he stole my money.
「盗んだとは言ってないよ」の意味。
この場合、たとえば「借りて返してないとは言ったけど、盗んだとは言ってないよ」のようなシチュエーションが考えられますね。
myを強く発音した場合
I never said he stole my money.
「私のお金とは言ってないよ」の意味。
この場合、「彼はお金を盗んだとは言ったけど、そのお金が私のものだったとは言ってないよ」の意味になります。
moneyを強く発音した場合
I never said he stole my money.
「お金を盗んだとは言ってないよ」の意味。
この場合、例えば「彼が盗んだのはお金じゃなくて、宝石だよ」のような意味合いになる可能性があります。
まとめ
同じ文章なのに、強く言う単語を変えるだけで意味が変わるなんて英語ってややこしいねーと思ったかもしれません。でも勘の良い人はすでにお気づきと思いますが、私たち日本人も日本語で会話する際にこれを無意識にやっています。例えば「私は彼がお金を盗んだなんて言ってないよ」というとき、「彼が」を強くいうと、「別の人が盗んだと言った」のニュアンスにできたりします。今回の記事は、このようなイントネーションを変えて意味をかえる手法というのは英語にも共通することをお伝えするものでした。参考になったら幸いです。
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