Upsetってどんな気持ち?

ネイティブがよく She is upset. のような表現をするのですが、upsetってどんな気持ちかわかりますか?悲しい? 怒ってる? がっかりしてる? 実は、文脈によって upset はこれら全ての感情を表す可能性があります。今回は日本語に訳しにくい upset がスッキリ理解できるようになる解説記事を用意しました。

Contents

スポンサードリンク

Upsetのコアイメージ

upset のコアの意味は「ひっくり返す」や「乱す」です。
実際、upset は動詞としてこの意味で使われます。例文を見てみましょう。

The gigantic waves upset the boat.
巨大な波はその船をひっくり返した。

The dog upset the glass on the table.
その犬は机の上のグラスを倒した。

Introducing a foreign species upset the ecological balance of the area.
外来種の流入がその地域の生態系を乱した 。

このように、upset は何かを「ひっくり返す」「乱す」の意味の動詞として使われます。

気持ちを表す Upset

upset は「乱す」がコアイメージなので 、人の状態ついて使われた場合は「心が乱されたネガティブな気持ち」であることを表す形容詞になります。「心が乱されたネガティブな気持ち」というのはどんな感情でしょうか?怒り、落胆、悲しみ、イライラ、心配 etc これら全て当てはまりますよね。これが upset が状況によって意味がかわる理由です。以下、例文を見てみましょう。

Lisa is upset because her cat is missing.
リサは彼女の猫がいなくなって upset している。

この場合、猫が行方不明になり心が乱れているので、「心配している」か「悲しんでいる」くらいの意味が適切ですね。

Tom was upset because Maria didn’t show up to his party.
トムはマリアがパーティーに来なかったので upset していた。

この場合、マリアが来なかった理由がわからなくて「心配している」のかもしれないし、または会えるのを期待してたので「がっかりしている」という解釈もありますね。約束を破られて「怒っている」可能性もあります。状況により解釈が変わりますが、とにかく「心が乱れたネガティブな気持ち」です。

I was upset at myself after losing the match.
私は試合に負けた後、自分自身に upset した。

この例文のように、自分自身に対して upset するという表現も時折見かけますが、この場合は自分の力不足に「がっかりしている」か、もしくは自分自身に「怒っている」のかもしれません。

このように、upset は色々なネガティブな気持ちの解釈があり得るため、状況に応じて和訳が変わります。全てに共通した言い方をするなら「心が乱れたネガティブな気持ち」です。

スポンサードリンク

気持ち以外に使う Upset

upset は感情以外でもいろんな状況で使われます。しかしながら、どの文脈でも共通するのは「ひっくり返す」「乱す」のコアイメージです。

例えば、お腹が upset しているという場合は、お腹の調子が乱れている意味になります。

My stomach is upset
お腹の調子が悪い

また、スポーツの試合などで有名選手が無名選手に負けたりした場合は、番狂わせが起きた意味で upset がよく使われます。みんなの予想していたシナリオが乱れされたニュアンスですね。

Top seeded Japanese player was upset by the unknown French.
第1シードの日本人選手が無名フランス人選手に番狂わせで敗北した

いかがだったでしょうか?日本語に訳しにくい upset ですが、コアイメージを意識すると違和感なく理解できるようになりますよね。この記事を参考にして、ぜひ皆さんも upset をネイティブのように自然に使ってみて下さい。


スポンサードリンク