先日、オーストラリア人の友人たちと趣味について話をしていたら、友人の口から次のような表現が飛び出しました。
I can’t sing to save my life.
文字通り直訳すると「人生を救うために歌うことができない」って意味になりますよね。これ実は単に「私は歌がとっても下手」という意味でよく使われる表現です。
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人生が賭かっていてもできない = とても下手
冒頭の I can’t sing to save my life という文章、少し意訳して「命が賭かかっていても歌えない」と解釈すると理解しやすくなります。命が賭かった状態でも歌えないということは、ものすごく下手ということになりますよね。このように “to save one’s life” というのは何かがとても下手な時に口語でよく使われる表現です。
I can’t dance to save my life.
私は踊るのがとても下手くそだ。
Lisa can’t cook to save her life.
リサはとにかく料理が下手っぴだ。
Tom can’t talk to girls to save his life.
トムは女の子と話すのがとても下手です。
単なる否定の強調としても使用可能
“to save one’s life” は “can’t do something to save one’s life” という形で「何かがとても下手」という文脈でよく使われるわけですが、実はこれ以外の使い方もあります。例えば次の文章。
I can’t have another bite to save my life.
もうこれ以上食べれない。(=本当に満腹です。)
have another bite というのは「もう一口食べる」ということですが、命が賭かかっている状態でも食べれない、ということは「これ以上食べれないないくらい満腹」ということになりますね。このように単なる否定文の強調フレーズとしても使うことができることを覚えておくとこのフレーズを使用できるシーンが広がります。
Tom wouldn’t have his phone screen fixed to save his life.
トムはかたくなに携帯のスクリーンを直そうとしない。
まとめ
今回は口語表現 “to save one’s life” について解説してみました。「人生を救うために」ではなく、「命がかかっていても〜しない/できない」と意訳するのがコツです。使用方法は大きく分けると2つ。
- 何かをするのがとても下手
- 様々な否定の強調語になる
会話に取り入れるとユーモアが感じられる表現ですよね。今回の記事が参考になったら幸いです。
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