先日、オーストラリア人の友達とレストランの話をしてて、メルボルンで有名な和食店について知っているか質問してみたんですね。そうすると、友達からこんな答えが返ってきました。
I know of it.
「あれ?」と思いませんか? I know it ではないんですね。これは英語の know という単語が日本語の「知っている」とは少し違うことに理由があるんです。
Contents
know
know を Cambridge Dictionary で引いてみると次のような説明が書かれています。
know verb (BE FAMILIAR WITH)
to be familiar with or have experience and understanding of:
出典:Cambridge Dictionary
to be familiar with(馴染みがある)や to have experience and understanding of(経験があって理解がある)って書かれていますよね。これ、日本語の単なる「知っている」よりもずっとハードルが高いですよね。
例えば日本語の「レディ・ガガを知っている」という文章だと「雑誌でちょこっと見た」ぐらいの意味で使えますよね。これに対し、英語の I know Lady Gaga. は「レディ・ガガと知り合いです」ぐらいの意味に聞こえてしまうんです。
Know of
では、know of はどういう意味になるのでしょうか。再び辞書を引いてみました。
know of sb/sth
出典:Cambridge Dictionary
to have heard of someone or something and be able to give a small amount of information about him, her, or it:
have heard of someone or something(その人や物について聞いたことがある)や able to give a small amount of information about him, her, or it(その人や物についてわずかな情報を与えることができる)と書かれてあります。know に比べて随分ハードルが下がりましたよね。この意味からすると「レディ・ガガを知っている」というような場合は、ほとんどの場合は know of を使うべきことになります。
冒頭の例に戻ると、僕の友達が有名な和食店について I know of it. と言った理由はもうわかりますよね。彼は「その店に行ったことないけど、聞いたことはあるよ」の意味で言ったわけですね。
知り合い以外の人に know は絶対に使えないのか?
例えば、レディ・ガガの生い立ちやゴシップに精通しており、彼女のコンサートにも何度も足を運んでいるレディ・ガガの大ファンの人の場合、I know Lady Gaga と I know of Lady Gaga のどちらを使うべきでしょうか。
ネイティブに確認したところ、この場合は I know Lady Gaga. を使っても問題ないとのこと。ただし、この場合も、やはり実際に知り合いのような誤解を生む可能性はどうしてもあるため、I’ve been to many of her concerts.(彼女のたくさんのコンサートに行ったことがある)などのように大ファンであることを他の文で補足説明する必要があるそうです。
以上、日本人が誤解しがちな know と know of の違いを解説してみましたがいかがだったでしょうか?今回の記事が参考にったら幸いです。
コメントを残す