文字通りの意味に捉えると、 sit up は「背スジを伸ばして座る」、sit back は「背もたれに寄りかかって座る」になりますが、これらの二つのフレーズは比喩的な意味で少し意外な使い方をされることがあります。今回はこれらの意外な使用法について解説します。
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sit up
文字通りの意味だと「背スジを伸ばして座る」の意味。子供がダラーンと椅子に座って食事をしていると母親から “Sit up straight!” と言われたりしますが、これは「ちゃんと座りなさい!」の意味。このイメージから派生して比喩的に使われることがあります。
急に注目し始める
何かに気づいて興味を惹かれた時、背筋を伸ばして見つめますよね?このことから sit up は比喩的に急に注意を払い始めることに使われます
The success of the movie made everyone sit up and take notice of the unknown director.
その映画の成功により、皆がその無名の監督に注意を払い始めた。
寝ないでいる
「背筋を伸ばして座る」と寝れないですよね。このことから、しばしば寝ないことの比喩表現として使われます。
I sat up late watching the movie.
夜遅くまで寝ないで映画をみた。
sit back
文字通りだと「背もたれに寄りかかって座る」の意味ですが、このイメージから派生して比喩的で使われることがよくあります。
リラックスする
「背もたれに寄りかかる」というのは、つまり体が休んでいる状態ですよね。このことから「リラックスする」の意味で使われることがあります。
It’s Sunday, so I decided to sit back and do nothing.
日曜日なのでリラックスして何もしないことにしました。
何のアクションも取らない
「背もたれに寄りかかる」というのは、つまり動かないわけですよね。このことから「問題などに何の対処もしない」意味にも使われることがあります。
Many people were panic-buying packs of toilet paper due to the news, but I just sat back and led my normal life.
多くの人がそのニュースによりトイレットペーパーを買いだめしている中、私は特に対処せずに日常生活を送った。
まとめ
最後にもう一度おさらいしてみましょう。
- Sit up:「背筋を伸ばして座る」
⇨①「急に注目し始める」
⇨②「寝ないでいる」 - Sit back:「背もたれに寄りかかって座る」
⇨①「リラックスする」
⇨②「何のアクションもとらない」
今回の記事はいかがでしたでか?文字通りの意味で使われないことがあるものの、元々のイメージから連想しやすいので比較的覚えやすいのではないでしょうか。ぜひ日常会話に取り入れて自分でも使ってみてくださいね。
do some sit-ups=「腹筋をする」