might as wellの使い方

次のような表現を聞いたことはありますか?

I might as well order some dessert.
デザートを頼むのも悪くないかな。

might as well は日本の英語教育ではあまり習うことはないのですが、ネイティブがインフォーマルな話し言葉としてよく使う日常会話の表現です。「デザートを頼むのも悪くないかな。」という日本語訳をつけましたが、このセリフを言った人はデザートがすごく食べたいという心境にはありません。今回の記事では might as well の微妙なニュアンスを解説します。

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might as well のコアイメージ

might as well は「やった方がいい」「やった方がマシだ」「やるのも悪くない」「せっかくなのでやろう」「やらない理由がない」のように日本語だと様々な訳になってしまい、その意味が非常に掴みにくい表現の一つです。

日本語訳のブレに惑わされないようにするためには次の might as well の持つコアイメージをきちんと理解する必要があります。

<might as wellのコアイメージ>

やりたい気持ちは低いが、考えられる選択肢の中においては良いと思うのでやるべき

では、具体例を見ながら理解を深めましょう。

具体例

例えば、町まで電車で行く予定だったけれど、駅に着く直前に電車が出発してしまったとします。町までは徒歩1時間かかるけど、次の電車が来るまで2時間待たないといけないとします。この場合に「別に歩きたくは無いけど、2時間ここで待つよりはマシだね」という時の気持ちを表すには might as well がぴったりです。

I don’t want to wait another two hours. I might as well walk to the city.
2時間も待ちたくないよ。町まで歩いた方がマシだね。

2つ目の例を見てみましょう。
飛行機で機内食の選択肢に魚と牛肉があるはずなのに、自分の番になったら魚しか残ってないと言われました。この場合に「本当は牛肉が良かったけれど、魚も嫌いじゃないから、まぁ良しとするか」という気持ちの場合に might as well で表現できます。

I might as well have fish because they are out of beef.
牛肉は無いし、魚を食べるのも悪くないかな。

3つ目の例を見てみましょう。
スーパーで買い物中、洗剤が1つで7ドル、2つセットで買うと10ドルになるセールをやっているとします。本当は2つもいらないけど腐るものじゃないし買わない理由がないかなと思ったとします。こんな時の「せっかくだし買っとこう。」という気持ちも might as well で表せます。

I might as well get two because they are cheap.
安いし、せっかくだから2つ買っとこう。

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まとめ

3つシチュエーションを見ましたが、どの場合も「やった方がいい」という結論ではあるものの、「他に選択肢がない中でやらないよりかは良い」、もしくは「他の選択肢に比べればまぁ悪くないと思う」といった具合に意欲が高くない点が共通していますよね。

なお、might as well 以外に次の言い方も同じ意味で使えます。

  • may as well
  • might just as well
  • may just as well

一番多く使われるのは might as well ですが、他の言い方が出てきても同じ意味だと言う点を覚えておいてください。ぜひ日常会話の中で使ってワンランク上の表現を目指してみてくださいね。

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