by、until、till はいずれも「〜までに」と訳されますが、それぞれ使い分けが必要です。
さて、いきなり問題です。「オーストラリアに土曜日まで滞在します。」と英語でいう場合はどのように言えばいいでしょうか?正解は次の通り。
I’m going to stay in Australia until Saturday.
until の代わりに till を使っても大丈夫ですが、by を使うと文の意味がおかしくなってしまいます。今回の記事では、これらの重要な基礎単語3つを解説します。
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by
「〜の時点までに」を意味します。これ以上遅くなったらダメという最終期限を表すのによく使われます。
たとえば、本を3時までに返さないといけないと言う場合。
I have to return this book by 3 p.m.
この本を3時までに返さないといけない。
この場合は「返すのは1時でも2時でも問題ないけれど、3時を過ぎたらダメ」の意味になります。
注意すべき点は by は return のような「継続性のない動詞」と一緒に使われる点です。例えば、冒頭の例文 “stay in Australia until Saturday” を “stay in Australia by Saturday ” に変えることはできません。stay は「滞在する」という継続する動詞のため by と組み合わせると不思議な印象の文章になってしまいます。
Do you think you can finish your homework by midnight?
深夜までに宿題終わると思う?
I should be back by 4 p.m.
4時までには戻ってるはずです。
until
「〜までずっと」を意味します。BY と比較してみるとその違いがよくわかるはず。
したがって、朝の11時までずっと寝てました、という時はby ではなく until を使います。
I slept until 11 a.m.
午前11時まで寝てました。
until は継続を表すので stay、live、sleep などの継続性のある動詞と一緒に使わるのが基本です。
I lived in Japan until 2014.
2014年まで日本に住んでいました。
ただし、否定文の場合は継続性のない動詞と一緒に使うことができます。これは「その行為をしない状態」が継続すると捉えられるからです。
You don’t need to submit your report until Thursday.
木曜まではレポートを提出しなくていいよ。
「レポートを提出しない状態」が木曜日まで継続するわけですね。
by と until の違いで意味がこんなに変わる
ここまでの説明を踏まえて、次の例を見ると、by と until が違うだけで意味が全く変わることが実感できます。
Do you think you can finish your homework today?
今日中に宿題が終わると思う?
- I can do it by 10 p.m.
10時までには終わらせることができる。 - I can do it until 10 p.m.
10時までやり続けることができる。
(終わらないかもしれないけど、10時まではがんばってみる。 - I can’t do it by 10 p.m.
10時までには終わらない。 - I can’t do it until 10 p.m.
10時までは取りかかれない。
(10時から取りかかる。)
Till
till は untilのカジュアル版と覚えましょう。したがって会話中によく使われます。
お店の閉店時間を聞く質問文は次のような文が定番です。
What time are you open till?
この店、何時まで開いてますか?
until との使い分けに関しては、文法上のルールとしては until と入れ替え替え可能と考えて良いのですが、カジュアルなので正式書類などではあまり使われず、会話シーンでの使用の方が好まれます。
いかがでしたか。大学受験や資格試験でもよく聞かれる部分ですが、日常会話でももちろん大切な部分なのですべての英語学習者がしっかりと理解をしておくべきポイントといえます。記事が参考になったら幸いです。
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