「レモンをしぼる」と「タオルをしぼる」の時の「しぼる」。英語では実は違う表現を使うってご存知ですか?今回の記事で違いを理解してネイティブのように使いこなせるようにしてくださいね。では早速みていきましょう。
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squeeze / squeeze out
英語学習者に一番よく認知されている単語がこの squeeze でしょう。この単語は「押してしぼる」のニュアンスがあります。このため果実から果汁をしぼり出す時や、残り少ない歯磨き粉をチューブからしぼり出す時などに使うのにピッタリな単語です。
Can you squeeze this lemon for me? I’m making some lemonade.
このレモンを絞ってくれない?レモネード作ってるんだ。
squeeze は押しつぶすニュアンスなので、必ずしも日本語で「しぼる」と言わない場面でも使えます。例えば手をギュッと握ったり、肩を力強く揉んだりするような場面でも使えます。
Stop squeezing my hand, it hurts.
手をギュッと握るのやめてよ。痛いよ。
squeeze out にすれば「押し出す」感じがより強調できます。例えば、ニキビを潰してギュッと中身を押し出す動作を squeeze out the pimple と表現するのもOKです。(汚い例ですみません…。)
wring / wring out
タオルや雑巾をしぼる時に squeeze を使ってしまう人が多いのですがこれは正しくありません。タオルをしぼる時は押さずにひねりますよね。この「ひねってしぼる」にはwring を使う必要があります。
You need to wring the cloth firmly. It’s still very wet.
しっかりフキンをしぼらないと。まだビショビショだよ。
先ほどのsqueeze out と同じく wring out というと水気をしっかりしぼり出すイメージが強くなります。
なお、out と間違えやすいのに wring off がありますが、off には離れるイメージがあるため「引きちぎる」意味になってしまうので注意してくださいね。
牛の乳をしぼるは?
牛の乳搾りをしたことがありますか?牛の乳をひねると牛が絶対痛がりますよね。乳しぼりは優しく握るようにしぼるのがコツ。この圧迫する動作は squeeze ですよね。このため squeeze a cow と言ってしまいたくなるのですが、これだと牛一頭を丸ごと押しつぶすイメージになるので間違いです(笑)「牛の乳」は udderなので、手元の動作に注目して squeeze a cow’s udder と表現するのが正解になります。
更に、milk という単語を動詞で使うと「乳をしぼる」の意味になります。このため、milk a cow と表現するのがとても自然です。
I have never milked a cow before.
私は牛の乳をしぼったことがありません。
今回は英語の「しぼる」の表現について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
ちなみに、squeeze と wring の違いは英語に独特なものと思われるかもしれませんが、実は日本語にも区別が存在します。実は「しぼる」の漢字は squeezeは「搾る」、wringは「絞る」になります。同じ「しぼる」ですが日本語でも英語と同じような区別があるんですね。
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