I really don’t like Tom.
I don’t really like Tom.
この2つの文章、すごく似ていますが意味がかなり違うのがわかりますか?文法的な言葉で言うと「全部否定」と「部分否定」の違いです。日常会話でもとても大切なポイントなので、もし理解が曖昧な場合はこの記事を読んでしっかりと理解してくださいね。
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Really not(全部否定)とNot really(部分否定)
I really don’t like Tom.
「私はトムが本当に好きじゃない」の訳になります。つまりトムが嫌いの意味です。
really が not の前にくると really が not 以降を強調します。そのため「好きじゃない」ことが強調されます。
I don’t really like Tom.
「私はトムがそんなに好きじゃない」の訳になります。つまりトムがちょっと苦手の意味です。
not が really の前にくると not が really を否定します。そのため「本当に好きってほどじゃない」 となり、つまり「そんなに好きじゃない」の意味になります。
似ている文章なのに意味がかなり変わりますよね。これが全部否定と部分否定です。
もう一つ例を上げてみましょう。レストランでウェイターさんに「この料理辛いですか?」と聞いたところ、次のような答えが返ってきたとします。
It’s really not spicy.
全然辛くないよ。
It’s not really spicy.
そんなに辛くないよ。
どうですか?まったく違いますよね。
また、質問に対する答えとして Not really だけで「それほどでもないよ」と言う返事になります。
非常に便利なフレーズなのでぜひ覚えておきましょう。
A: Is it spicy?
それ辛いですか?
B: Not really.
そんなに辛くないよ。
Not really 以外の部分否定
not really 以外にも、not が「強い意味を持つ単語」と一緒に使われると部分否定になることがよくあります。「強い意味を持つ単語」というのは、例えば「いつも」「すべて」「必ず」「絶対」などです。いくつか例を見てみましょう。
Not always(いつも〜というわけではない)
I don’t always order Miso ramen.
みそラーメンをいつもオーダーするわけではない。
Not necessarily(必ずしも〜というわけではない)
More money doesn’t necessarily mean more happiness.
お金がもっとあれば必ずしももっと幸せになるというわけではない。
Not all(すべてというわけではない)
Not all Japanese people are polite.
日本人がすべて礼儀正しいというわけではない。
部分否定の意味になる「強い意味を持つ単語」というのはたくさんあるので今回の記事で全てを紹介することはできませんが、多くの部分否定の文に触れているうちに感覚でわかってくるようになります。
まとめ
日本の英語の授業でも習った部分否定と全部否定に関するテーマでしたが、いかがでしたでしょうか。
部分否定は少しオブラートに包んで意味を和らげることができる表現のためネイティブも日常的に好んでよく使う傾向にあります。Really not と Not really の例でもわかるように、ちょっとの違いで意味が大きく変わるため、自分で使う場合は位置によく注意するように心がけけてくださいね。
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