【最高の文法書】English Grammar in Use

当ブログやTwitterを始めるようになってから、読者やフォロワーの方から「どうやって英語を勉強したんですか?」というご質問をいただく機会が増えました。
この質問に答えるべく、今回の記事では僕の学習遍歴の中で特にオススメの1冊を紹介します。全世界的なベストセラー本としても有名なので既にご存知の方も多いかもしれませんが English Grammar in Use という本になります。
本書の初版が出版されたのはなんと今から35年前ほど前で、その後、何度か刷新を繰り返しつつ今でも世界中でベストセラーになっている名著です。English Grammar in Use には初級、中級、上級の3冊ありますが僕のオススメは中級版(青色のもの)です

Contents

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スピーキングに「文法は不要」のウソ

日本には「文法がわかっても英語は喋れるようにならない。」と文法を馬鹿にする方がいるのですが、どうかこの言葉に騙されないでください。スピーキングは色々な単語を文法にあてはめて喋る行為です。スピーキングのスキルを伸ばすためには話す訓練がもちろん必要なのですが、それはあくまでも文法がわかった上で習得できるスキルです。土台となる文法知識がないまま英語がスラスラと喋れるようになることはありません。

巷でよく聞く「文法はいらない」と主張する人たちは、大抵はまだスピーキングが上手にできない人か、英語を感覚で話せるネイティブや準ネイティブにすぎません。日本で生まれ育ったのに英語が上手に喋れる人は間違いなく文法を一度しっかりと学んでいます
そして、English Grammar in Use はこの文法力を強化するのに非常に効果的である上で、スピーキングにも応用していく仕組みがギッシリと詰まった一冊としてオススメです。

中学英語が読みこなせるレベル以上の方向け

この本を使うべき人の英語力の目安
  • 中学英語が読みこなせるレベル
  • 英検:準2級以上の人
  • TOEIC:約500点以上とれる人

English Grammar in Use (中級) は中学英語に不安のある初級者の方にはオススメしません。なぜなら、全てが英語で書かれているので読みこなすのにある程度の英語力が必要だからです。
ただし、書かれている英語自体はとてもシンプルなので、中学英語が読みこなせるレベルの人であれば理解できる内容になっています。目安としては英検で言えば準2級以上、TOEICだと500点以上くらい取れる人であればであればこの本を大いに有効活用することができるはずです。また僕が読んでも「なるほど!」と思う点も沢山あるので、上級レベルになった後でも参考になる噛めば噛むほど味の出てくるスルメのようなテキストです。

【中学英語に自信がない人にはこちらのテキストがオススメ↓】

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Grammar in Use(中級) のオススメポイント

わかりやすい

本書は見開き1ページに1ユニットで構成されており、左半分が解説、右半分が問題になっておりインプットとアウトプットが繰り返せるようになっています。全部で140ユニットぐらいあってボリュームがあるですが、1ユニットを30分ぐらいで終わらせて1日2テーマやれば大体2ヶ月強で1冊が終わります。
中学英語レベルの説明文でシンプルに書かれており、説明に出てくる例も身近な会話などの話題が多いのも読みやすい理由です。また、イラストが効果的に使われておりイメージしやすいのも特徴です。

(このリンクから中級版サンプルページが見れます↓)
https://www.cambridge.org/us/files/8315/4834/6579/Grammar_in_Use_5th_edition_Unit_11_Sample_Chapter.pdf

実力が底上げ&TOEICスコアUP

僕は2004年頃にカナダ人の先生に勧められたのがきっかけでこの本を知りました。使い始める前の僕のTOEICスコアは680点でしたが、その数年後には920点まで上がりました
誤解のないように言いますが、この本は小手先のテクニックで無理やりスコアを引き上げる趣旨で書かれたTOEIC対策本とは違い、本当の英語力をつけたい人に向けて作られたテキストです。
僕個人の感想としては、TOEICへの即効性はないものの、繰り返し使っているうちに実力が底上げされ、気付いたらTOEICのスコアも上がるテキストという印象です。

ネイティブ感覚が身につく

たとえば、皆さんは「未来形」の “be going to” と “will”にニュアンスの違いがあることについて知っていますか?日本の授業ではどちらも同じ意味と習いますが、実はbe going to は過去から計画していたような未来についても使えるのに対し、will はたった今思い立った未来に使われるという違いがあります。この違いについての詳しく知りたい方は、別記事で解説していますので詳細はそちらをチェックしてみてください。

この記事を書く際にも、僕は English Grammar in Useで学んだことを参考にしました。この本は基礎的な文法事項をカバーしているのはもちろんのこと、ネイティブが無意識に使い分けている表現などもシンプルに言語化されており、自然な英語が使えるようになるためのエッセンスがギッシリと詰まった内容になっています。

英語脳が作られる&スピーキング力UP

本書を使うことの最大のメリットは、英語を英語で学べることです。これにより英語を英語で考える英語脳を発達させるのに役立ちます。

なお、本書を使うときは必ず例文を音読するようにしてください。この本に出てくる例文は、言語学者がこぞって論文で引用するくらいその質の高さに定評があります。この質の高い例文を口に出して何度も読むことでスピーキングスキルが確実にアップします。また、例文を音読する際は、自分流で読むのではなく音声を真似をするのが有効です。購入際は必ずCD-ROMかeBook付きのものを選ぶようにしてください

中級版:旧版(CD付き)との比較

繰り返しになりますが、English Grammar in Useの中で僕がオススメするのは中級版(青色)です。購入するのであれば音源は絶対に必須なので、最新版なら第5版のeBook付きがオススメ。ただし第5版にはCD-ROMがついていないため、どうしてもCDが欲しいという方はあえて第4版を選択するのもアリです。掲載されている内容にはそれほど差はありません。

中級第5版(ebook付き)

中級第4版(CD-ROM、ebook付き)

初級版(赤色)について

個人的には初級版はオススメしません

(初級版のサンプル)
https://www.cambridge.org/files/8614/2321/4540/9781107480537_excerpt.pdf

初級版は中学英語レベルの内容ですが、中学英語を読むのが苦しいレベルだと拒絶反応が出ると思います。

もし仮に、僕が初級レベルから効率よく勉強するのなら、まずは日本語の文法書で中学文法をマスターした後で、 Grammar in Use(中級)に取り組むと思います。中学英語を学ぶには、『中学 英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。』が要点が抑えられており、読みやすいのでとてもオススメです。

上級版(緑色)について

僕のような英語大好き人間にとっては素晴らしい内容の書籍なのですが、中級者からすると重箱の隅をつつくようなポイントが多いため一般向けの英語教材としてはオススメできません。また、中級で読みやすさを演出していた挿絵などがなくなり、全ページ文字オンリーの味気ない見た目になっているのも残念なポイントです。
1ページずつ演習ドリルのようにやっていくというよりも、上級者が調べ物をしたいときに該当ページを探し辞書のように引くのに適したテキストと言えます。上級者であれば持っていて損はありません。

北米英語版について

多少の言い回しの違いはありますが、内容はほとんど同じなので、こちらのアメリカ版でも大丈夫です。
アメリカ英語にこだわりが強い人はこちらを選ぶと良いと思いますが、レベルに関してはイギリス版と同じように中級を選択する事をオススメします。なお、アメリカ英語版には初級と中級しかなく、上級版はありません。

北米英語版|中級(ebook付き)

北米英語版 | 初級(ebook付き)

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